動物モンゴルは自然に満ちた国である。それは1平方キロに1.5人の人口密度という恵まれた環境からも想像できよう。 広大な大草原は“草の大洋”とも呼ばれ、その“大洋”にはさまざまな動植物が生息している。 モンゴル国には140種類の哺乳類、390種類の鳥類、20以上種類の爬虫類、76種類の魚が生息している。 モンゴル国の哺乳類 北部には針葉樹の森林地帯があり、森林には狼が生息しており、まれにその声や姿を見ることが出来る。狼は森林に生息するだけでなく草原にも生息している。ほかにアカシカ、ヘラジカ、トナカイ、ガゼル、猪、リス、熊、狐、山猫、ミンク、クズリなどの動物が生息している。南部の砂漠性の地域(モンゴル語で「ゴビ」という)にはトカゲや昆虫類が多く生息している。さらに奥地のアルタイやゴビにはガゼル、タルバガン(プレーリードッグ)、ブホン、野生ロバ、野生の馬、野生のラクダ、マザーライ(ゴビ熊)、などが生息している。さらに奥地の山岳地帯では野生の山羊、野生の山ヤギ、ユキヒョウなどが生息している。中央の草原地帯にもタルバガン、ネズミ類、狐、狼などの動物が生息している。 モンゴルのレッド・ブック(絶滅危険種リスト)は初版が1987年に、第2版は1997年に出版された。この本はモンゴル政府の自然や環境保護政策に基づき、50種類の珍しい動物と絶滅に瀕する70種類の植物などを載せている。珍しい動物であるゴビ熊、野生ロバ、野生の馬、野生のラクダ、ユキヒョウ、野生の山羊、野生の山ヤギ等も挙げられ、現在これらの動物は国によって保護されている。 モンゴル国の鳥類 モンゴル国の湖、川河、砂漠性草原地帯、山岳地帯、森林地帯、草原地帯では390以上種類の鳥類が生息している。カモ、カモメ、タカ、オオタカ、鷲、ハゲタカ、キジ、鶴、白鳥、などである。その中には世界的に貴重な種も多い。 モンゴルの昆虫やチョウ類
我々の地球では20000以上種類の昆虫が生息しているといい、モンゴルには12500以上種類の昆虫が生息している。 モンゴルの蝶、蛾は有名で新種も発見されているが、現在全体的にその数は減りつつある。蝶類はHesperiidae, Nymphalidae, Papilionidae, Sphingidae, Satyrdae, Pieridae, Lycaenidae等の種類だがきれいな色付きで砂漠性草原地帯、山岳地帯、森林地帯、草原地帯に広く分布する。蛾類はPyralididae, Lasiocampidae, Notodontidae, Geometridae, Saturnidae, Torticidae等がいる。
モンゴルでの釣り(モンゴルの魚類)
アジア大陸の涌き水がモンゴル全体に流れていて、4000以上の河川が流れている。モンゴル国は他国と比較すると、珍しい魚が生息している淡水湖、河川が豊富である。モンゴルの一番大きな魚はイトウであり、平均体重が30キロもある。その他、コクチマス、グレイリング、パイク、モンゴリアン・グレイリング、スズキ、チョウザメ、コイなどの魚が生息する。 モンゴルで一番多く見られる魚はコクチマスであり、生息している川河によって最大80cm、重さ5~6キロもある。また、モンゴルの多数の川河にいるグレイリングの長さは40 cmにも達する。 比較的容易に釣竿で釣れる魚はパイク(長さが1.3メータのものもいる)やスズキやコクチマスやヒゲやアムル・パイクなどである。 モンゴルの4000以上の河川や30以上の湖が大まかに3つの流域に分かれている。 - 中央アジア流域
- 北極流域
- 太平洋流域
以上の川河や湖に76種類の魚が生息している。
|